最終更新日 1999年7月14日

片桐麻美

作詞 片桐麻美 作曲 片桐麻美

雨が降ってた去年の秋
東京へ向かう列車と
故郷へ向かう列車が
交わる場所で君と暮らした

思いだし笑いが悲しみの糧
理由のない苛立ち
君のやり場のない悲しみに
見向きもせず泣きながら
アパートの階段を駆け下りた

今でも思っているよ
君の言うことの方が正しいと
でも 正しいだけでは生きて行けないんだよ

あの夜も雨
寂しさを友達にしよう
いつか君と巡り合うために
心の中に一冊の方言辞典をにぎりしめて

君が階段を登ってくる音で
君の今日一日が
わかるようになったころ
肌寒い部屋に花を飾った

君はあまり部屋から出なくなり
そして買ってきた花たちが
寂しく散っていった朝
想い出にもならないまま
アルバムのページだけ増えてゆく

蒼く澄み渡る夜空の
降るような星空の下
酔っ払って星を必死でつかみ取ろうとしていた君

今でも思っているよ
君の言うことの方が正しいと
でも 正しいだけでは生きて行けないんだよ

あの夜も雨
寂しさを友達にしよう
いつか君と巡り合うために
心の中に一冊の方言辞典をにぎりしめて