赤く暮れる校舎の裏で わかりあえないもどかしさに殴り合い
切れた唇 血の味と痛み ワルぶる事が勇気だと信じてた
込み上げてくる熱い何かを 押さえるすべも知らなかったのは……ティーンエイジ
コンクリートの教室は暗く冷たく感じ 背を向けてたけど
少年を卒業する日
振り向いて見た景色をそっと そっと胸に刻んだ
いつか大人の表情に慣れて 瞳の色はこんなにも変わったよ
僕の中で大事なものが さびた線路になろうとする事に気づく
誰もの背中くたびれた気配 同じようなコートを着た人の群れ
鳥も飛ばない切りぬかれた空 西陽のビルのため息で枯葉がまう
見かけの自由で飾りたてられ 目に映るのはついに乾き果てた……都市風景(タウンケイプ)
Ah……人混みでふいに肩を押され 交差点の途中で立ち止まる
渡りきる前に何かやり残してる気がして 僕は僕はたまらなくなる
ラッシュのホームで首をすくめて 血の気のない風景に埋もれてないか?
あみ棚の上置いていかれた 雑誌みたいな気分にひたりきってないか?
いつわりの歌うたってないか?
にせものの夢買わされ続けてないか?
傷つく事におびえてないか?
ひたむきでいたい自分をだましてないか?
いたずらに時を憎んでないか?
招かれるままに明日へ流されてないか?
汗も流さず甘えてないか?
なまぬるい部屋飼いならされちゃいないか?
見ないふりして逃げていないか?
物わかりのいいふりをしてあきらめてないか?