最終更新日 2000年2月25日

罪と罰

椎名林檎

作詞 椎名林檎 / 作曲 椎名林檎

頬を刺す朝の山手通り
煙草の空き箱を捨てる
今日もまた足の踏み場はない
小部屋が孤独を甘やかす

「不穏な悲鳴を愛さないで
 未来など 見ないで
 確信できる 現在だけ 重ねて
 あたしの名前をちゃんと呼んで
 身体を触って
 必要なのは 是だけ 認めて」

愛している  独り泣き喚いて
夜道を弄れど虚しい
改札の安蛍光灯は
貴方の影すら落とさない

歪んだ無常の遠き日もセヴンスターの香り
味わう如く季節を呼び起こす
あたしが望んだこと自体 矛盾を優に超えて
一番愛しい貴方の声迄 掠れさせて居たのだろう

静寂を破るドイツ車とパトカー
サイレン
爆音
或る浮遊

「不穏な悲鳴を愛さないで
 未来など 見ないで
 確信できる 現在だけ 重ねて
 あたしの名前をちゃんと呼んで
 身体を触って
 必要なのは 是だけ 認めて」

「不穏な悲鳴を愛さないで
 確信できる 現在だけ 重ねて
 あたしの名前をちゃんと呼んで
 身体を触って
 必要なのは 是だけ 認めて」

頬を刺す朝の山手通り
煙草の空き箱を捨てる
今日もまた足の踏み場はない
小部屋が孤独を甘やかす